皆さん、こんにちは。
夏の足音が聞こえてきました。
今年も暑くなりそうですね〜。。
前回「空勁気功との出会い①」 で、入門を決意するところまでのお話でしたが、今回は実際に入門したあたりのお話しです。
気功の教室に通うために、自分なりに色々と考えを巡らして、気功の情報をネットで検索しまくりました。
たくさんの気功教室が出てきたのですが、なんだかピンとこないままで3ヶ月ほど経ちました。
日本という国は、日常生活のなかで「気」という言葉をよく用いる国だと言われます。
天気・雰囲気・電気・気持ち・気遣いなどなど。
そういう事も関係していて「気」の解釈が広すぎるのか、ネット検索ではこれだ!という気功に出会えなかったのかもしれません。
しかしある時、突然昔の事を思い出しました。
「たしか昔習っていた、中国語の教室でも気功をやってたよなあ…」
実は高校を卒業して一年後に、中国へ留学していた時期があります。当時は、
「大学まで行って勉強なんかしたくない!」
「受験するやつは、ただ大学に入って遊びたいだけで、お金の無駄だ!」
そんな面倒くさい事を思ってしまう(実際は自分が勉強をしたくないだけ)、高校三年生でしたが、かといって何か将来やりたいことがある訳でもありません。
どうしようかと思っていたところへ、ある日親戚から中国留学の話を聞きます。親戚の知り合いの方が、日本人と中国人の2人で貿易会社を立ち上げるので、中国に同行できる日本人を探しているとの事。
面白そうだと感じたら、行動力だけはあります。まだ若者でしたので、たいした説明も聞かずにすぐ、自分は中国に同行させてもらおうと思いました。
ただの高卒の若者ですので何もできませんが、肩書きだけは「日本人の秘書」になりました。
仕事はもちろんですが、中国語もできません。
ところが実際中国に渡ってみると、ただ日本からの客人という事で中国の会社にはもてはやされて、相手先に行くたびに毎日、昼夜問わず盛大な接待を受けました。
回転するテーブルに並ぶご馳走を食べて、ビールを飲んで散々酔っ払って、ベロベロになったところにシメは茅台酒(アルコール度数53度)をコップに並々と入れて乾杯します。
中国の乾杯はまさに「乾」杯なので、日本でいう一気飲みです。
「日本を代表して、乾杯!!」
毎回一気に飲み干すと、まっすぐホテルの部屋に戻ります。
すぐベッドに横になると天井がグルグル回っています。気づくと朝という日がよくありました。
…あれ?話が大陸に渡って脱線してしまいました(笑)
ということで中国に渡るのですが、高校卒業から中国へ渡るまでの一年間は中国語の勉強をしていました。
週3日は中国語教室、あとはアルバイトをしながらフラフラと。いい身分でした(笑)
その時に通っていた中国語の教室が、後に気功を習う教室になるのですが、そこではよく不思議な光景を目にしていました。
いつも勉強をしている机のかたわらに、マッサージ用のベッドが置いてありました。
ある日教室に着くと、色黒で中肉中背のおじさんが、ベッド脇のイスに腰掛けています。
左手には煙草をふかし、右手は自分の頭の右上側において、指をウネウネと動かしていました。
ベッドで寝ている方(男性か女性かも覚えていませんが)は、指のウネウネに合わせるように足がウネウネと動いています。
私「???」
中国語の先生「これは気功で治療してるんですよ。」
私「へえ〜〜っ…」
今思えば、あの中年男性が空勁気功の創始者「黃仁忠」先生だったんだなと後で気づきました。ちゃんとご挨拶しておけば良かったと今になって思いますが、時すでに遅し。
気功の先生がよく、
「昔は黄先生を日本に招待して、何ヶ月も教室にきてもらっていた事があるんですよ。」
と話していましたが、まさにあの時だったんだなと、、。
ちょっと残念です。(当時はただのおじさんだと思っていました…。黄先生、すみません。。)
その光景を思い出したので、すぐに調べて中国語教室に連絡しました。
すると先生もお元気で、気功の教室もやっているから、来れるときにいらっしゃいとの事で、後日伺う約束をしました。
場面は変わって、とある日の昼休み。
職場で『睡眠時間』の話になりました。
同僚「もう、若い頃みたいには眠れなくなりますよね。昔は一日中寝れたのにな〜。」
私「本当だよね〜。年々睡眠時間が短くなって、こうやっておじいちゃんになっていくんだろうな〜。」
同僚「本当に。もう4、5時間寝ると体が痛くなっちゃって。」
私「俺なんか1、2時間で起きちゃう時が多いよ。」
…と、みんなが驚いた顔でヒソヒソ話しています。
そして社員の一人の子が、、
「◯◯さん、それ…不眠症かもしれませんよ…。」
えっ??みんな一緒じゃないの?と話しを聞いていると、その子がパソコンで豊島区の睡眠外来を調べて、住所と連絡先を教えてくれました。
「今日はもう急ぎの仕事もないですから、早めにあがって病院に行ってきたほうがいいですよ」と。
意外な展開だったので、頭の回転は追いついていきませんでしたが、みんなが心配してくれているようでしたので(有難いな〜)早退して病院に行ってみることにしました。
完全予約制でしたが、運良く予約もとれました。
待合室に入って、時間になるとすぐに診察室によばれました。
先生に現状を相談すると、触診をして、
「緊張性の不眠症だと思うので、服薬と後頭部に注射をしておきましょう。」
(えっ!?…後頭部に注射って??頭に!?いや、そんなつもりで来ていないし!!)
「先生、ちょっと待ってください、後頭部に注射って…あの〜心の準備もあるので…。」
先生に不安な気持ちを全てをぶつけると、笑いながら説明をしてくれました。面倒くさい患者だな〜。。
どうやら、緊張性の不眠症なので、腰痛の時に腰に打つブロック注射を後頭部に打って、緊張を和らげるんだそうです。
「・・・。」
「いきますよ。」
「・・・。」
ブスリ!!
「終わりました。」
「・・・。」
…その節は無愛想ですみませんでした。
不眠の原因とは別の緊張で…怖かったんです!!!(笑)
寝る前の薬ももらったのですが、説明を見ると軽い安定剤のようでした。これは結局、その夜一回だけしか飲みませんでした。
仕事を早退した日だったので申し訳ないと思いつつ、その日はもう一軒約束がありました。
奇しくもこの日は、気功の教室に行く約束の日と同じ日だったのです。
病院を出ると、すぐに気功教室へ向かいました。教室のあるマンションに着くと、先生が一人で待っていてくれました。
先生とお会いするのは、18歳の頃に会ったきりで、今日お会いするのは確実な中年の姿です。見た目もだいぶ変わっているはずですが、
「面影はのこってますよ〜。」と。
先生はお元気で、当時と変わりない印象でした。
これぞまさに気功の効果の証明です(笑)
丁寧に色々と説明を受けて、入会することを決めました。
先生とお話しするなかで、今日不眠症で通院してきた話しをしました。
私「気功って不眠症にも効果がありますか?」
先生「あるんじゃないですか。」
私「へ〜〜っ」
あれから8年程になりますが、眠れなくて困ったことは、ほぼありません。当時は注射と薬(一回だけ飲みました)の効果もあるんだと思いますが、その後は気功の影響が大きいだろうと思っています。もちろん個人差があると思います。
私の場合、この何年間で寝れなかったのは、風邪で高熱がでて寝つけない時だけでした。何回かそんな日はありましたが、それでも気力を振り絞って活元運動をすると、汗をかいてすっきり眠れました。
ですので、普段あまり眠れない(眠りが浅い)方には、空勁気功の基本「馬歩站椿(ばほたんとう)」をオススメしています。
寝る直前にやるのは気血が巡りすぎて、あまり良くないので布団に入る2,3時間前にやってみると効果が出やすいかと思います。
無料ですし、なんの勧誘もありませんのでご安心を(笑)
それではまた。
最後までご覧いただき有難うございます!