あおい空勁気功教室

会社員をしながら、気功教室をやっています。

【中国の4つ星ホテルで体験した恐ろしい夜】の巻

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皆さん、こんにちは。

今日は気功とはあまり関係のない、ちょっと不思議な昔話です。

怖い話が苦手な方はここまでにしてください。

少し不気味な話しになるかもしれません…。

ギャーっ!!😱

 

これはまだ、日本の経済がバリバリのイケイケで、中国が経済的にこんなにも発展して、アメリカにつぐ大国になり、世界を席巻することなど想像もできていない頃のお話しです。

高校を卒業するのに進路が決まっていなかった私は、親戚から中国留学の話しを聞いて、すぐに中国に渡る事を決意します。

中国で貿易会社を立ち上げる中国人の李さん(仮名)とともに、私は高校を卒業すると、ろくに中国語も話せないまま(一応机上の勉強はしました)、意気揚々と中国の大連に渡りました。

李さんの立ち上げた会社は、中国の水産物の会社と、日本の水産物の市場とで貿易をしていました。

現地の養殖場や船舶の会社との付き合いが多く、施設見学や商談に行くとその後には必ず接待を受けるのが日常でした。

昼間から回転テーブルには山ほどの海の幸を使ったご馳走、そして大量の青島ビールが振る舞われてベロベロになり、最後は茅台酒(アルコール度数53度)の乾杯をします。

中国式の乾杯(乾かす杯)ですので、みんなで一気飲みです。

高校を出たばかりですので、今考えるとめちゃくちゃな生活でしたね(笑)

今だとパワハラアルハラになるのかもしれませんが、本人は結構楽しく過ごしていました。

 

当時李さんと私は、二人で事務所に寝泊まりをしていました。事務所と言っても4つ星ホテルの部屋を2部屋ぶち抜いてある作りの事務所でしたので、シャワー室もベッドも2つある快適な環境でした。

とある日、李さんが一人で上海へ出張に行く事になりました。

李さんが出張でしばらくいない間、仕事の手伝いも特になかったので、昼間は事務所で中国語の勉強をして、夜は事務所に友達でも呼んで過ごせばいいよとの事でした。

幸いな事に、少し前に同い年で中国武術を学んでいる王さん(仮名)と友達になっていたので、出張中は王さんから、ぜひ中国武術の話しを聞いてみたいと思っていました。

 

当日、ホテルのロビーで王さんと待ち合わせをして、部屋に戻ると事務所の前だけ廊下の電球がチカチカしています。

(電球が切れそうだな…)

そう思いながら事務所に入って、一緒に食事をしました。

食事の後は李さんの武術の話しを聞いたり、私は日本の武術や格闘技の話しをして2人で武術談義をしていました。

 李さん「ブルース・リーも使ってたけど、サイドキックの方が威力もあるし、実戦向きだよ。」

私「サイドキックは隙が大きいから、前蹴りの方が実戦では使いやすいでしょう。」

今思うと、どちらでもよい話しなのですが(笑)、当時は2人とも怖いもの知らずの10代の若者です。

自分の身につけた武術を、実際にお互い技を見せ合いながら、1時間以上熱弁して盛り上がりました。

 

すると、二人のいる部屋の入口のドアから、

「コン、コン。」

と誰かがノックする音がします。

 誰だろう…?

2人はちょっと顔を見合わせると、入口に行きドアを開けました。

(あれ?誰もいない。誰かのいたずらかな…?)

部屋に戻って、また王さんと話し始めました。

しばらくすると、、

「コン、コン。」

また、誰かがドアをノックする音がしました。

今度はパッと覗き穴を覗いて、すぐにドアを開けてみますが、やっぱり誰もいません。。 

王さんの方に振り向いて、誰もいないと手を振ると、また後ろのドアから、

「コン、コン、コン。」

と、またノックする音が…。

 (しつこいな!今度こそいたずらの犯人を、見つけてやる。)

 そう思って振り向くと、今度は全力でドアをパッと開けて外を見回しました。

(あれっ?また誰もいないや。。急いで隣の部屋に隠れたのかな…。)

そう思いながらドアを閉めかけたところで、違和感を覚えて廊下に出ました。

廊下は長い一本道。大きなホテルでしたので、部屋のドアの間隔はかなり広いのです。

ノックして隠れるのには、場所もないし隣の部屋のドアまで戻るには時間がかかりすぎます。

気味が悪いな…と思いながら部屋に戻り、カタコトの中国語で王さんにそれを伝えていると、、

 「ジリリリーン!ジリリリーン…」

二人がいるのとは別のもう一つの部屋にある電話が鳴り響きます。

王さん「電話、とらないんですか?」

私「おかしいな…。鳴るはずないんだよ、あの電話。」

王さん「???」

今まさに鳴っている電話は、実は内線用の電話なのです。

外線とは繋がっていないのです。

今二人がいるこの部屋と、電話の鳴っているとなりの部屋、そこだけが内線で繋がっています。この部屋からは誰も電話をかけていないので、電話が鳴る訳がない。。

恐る恐る隣の部屋に行って受話器を取ると、、

電話「・・・。」

無言のまま、受話器をそっと戻しました。

王さん「どこからでしたか?」

私は王さんに、メモも交えて説明しました。

あの電話は内線だけしか繋がらないので、鳴るはずがない事。今も電話には誰も出ず、無言で電話を切った事。

王さんも、状況を把握したようで、見る見る顔が強ばります。

王さん「◯◯さん、今日はそろそろ帰らないと…。」

私「えっ!?王さん、さっきは泊まっていこうかなって言ってたじゃない!!」

王さん「明日も仕事あるから。。」

私「いや、王さん!!泊まっていってよ…。」

「ジリリリーン!ジリリリーン…」

また、鳴らないはずの電話が鳴り響きます。

王さん「…じゃあ、またね。ごめんね。」

私「ちょっと!!」

 

バタン。ドアが閉まり、王さんは帰って行きました。

鳴り響く電話の音が怖くて、なんとか音を止めようと恐る恐る受話器を取ると、、

電話「・・・。」

(やっぱりね!そうだと思ったけど!!)

とにかく、部屋中の電気をつけて、テレビのボリュームを上げて、テーブルに置いてあるビールを飲み干して布団に入ります。

こ、怖すぎる。。

はっ!?そういえば、廊下の電球も私達の部屋の前だけ電球がチカチカと…。

(ギャーーーっ!!!)

全てが繋がってるとしか思えない!!!

頭から布団に入って、怖くて震えていました…。

どんな気持ちだったんだろう…。何十年も前の記憶で、もう怖かったことしか覚えていません…。

そしていつしか、そのまま眠りについたのでした。。

 

翌朝…。

そのホテルの二階には、カウンターのBARと、トレーニングジムが併設しているスペースがありました。当時の中国では珍しい施設だったかもしれません。さすがは4つ星ホテル。

どちらにも、20代の女の子が働いていまして、私はまだ10代でしたので、年下の日本人という事で珍しかったのか、いつも優しくしてくれました。

夕方、仕事が終わってカウンターのBARにビールを飲みに行くと、スポーツジムの子も何となく集まってきて、3人で他愛もない話しをしている仲でした。

 

(昨晩の話しを、とにかく誰かにしたい!!)

そう思い二階に降りると、2人はちょうど立ち話をしていました。

興奮して駆け寄ると、挨拶もそこそこに昨日の話をしました。2人は黙って話しを聞いています。

特に驚くでもなく、リアクションの薄さに拍子抜けしながら、ひと通り話し終わると、2人はお互いの顔を見合わせてから、ゆっくり話しだしました。

 

ジムの子「中国の昔の話は聞いたことあるかな?」

BARの子「学校で習ったりしてるかな?」

私「…うん、勉強したと思うけど…詳しくはわからないよ。…なんで??」 

ジムの子「昔ね、、中国ではたくさんの人が亡くなったんだけど、ここはその時にみんなが埋葬された場所なんだよ。」

BARの子「その上にこのホテルが建ってるんだ。」

ジムの子「だから時々…いろいろと…ねっ。」

BARの子「…うん。」

2人は顔色を変えることもなく、淡々と話してくれました。

ふ〜ん、じゃあ昨日の夜の出来事は、ここではそれほど驚くほどの事じゃないと。2人のリアクションからしてもよくある事なんだ…。

「なんかわからないけど、それが一番怖い!!!」

 

…その後も半年間くらい、そのホテルで生活していましたが、それ以降は特に不思議な現象もありませんでした。

あの日、たった一夜だけの不思議な出来事。

もしかしたら、亡くなったブルース・リー好きの方が、楽しそうに見えて一緒に話しをしたかったのかな〜。。

 

普段は忘れてしまっていましたが、ふと思い出したので書いてみました。結局、あれはなんだったんでしょう?

それではまた。

最後までご覧いただき、有難うございます!