あおい空勁気功教室

毎日を元気に笑顔で暮らすための気功

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ウミガメくんへ。いつか会えたら謝りたい事があります。

皆さんこんにちは。

今日は家でウミガメを飼育した時のお話しです。

「ウミガメの飼育や販売は法律で禁止されています!」

と怒られそうですが、30年以上前のまだ小学生だったときの事になります。時効になりませんかね…ドキドキ。

 

当時小学生だった私は、学校では昆虫博士と呼ばれるほど昆虫に詳しく(イジられていたのかな…)昆虫以外の生き物全般も大好きでした。

普段の遊びの中でも、家の図鑑を持ち出しては友達の図鑑と比べて、、

「じゃあ、こんな動物は載ってる!?」

と図鑑対決をして遊んだりしていました。

 

うちの両親は動物があまり好きではなかったことや、団地生活だったこともあり、犬や猫などのペットは飼えませんでした。

一度子犬を友達からもらってきて、親に内緒で飼おうと廊下のケージに入れておいたら、夜中に寂しくて鳴きだしてしまい、見つかってバリバリ怒られたな〜(笑)

都電に乗って友達のところへ、今度は私の方が泣きながら返しに行きました。

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それを不憫に思ったわけではないでしょうが、動物が苦手な両親も小動物を飼育することには寛大でした。アリンコから始まり、カマキリ(卵が孵化した時は大変!)やアマガエルからヒキガエルまで、捕まえてきては家で色々飼育していました。

その中でも特にカメが好きで、ペットショップでみつけたゼニガメ(今でいうクサガメの子どもです)を、通算すると10匹くらい飼っていました。今思うと不思議なのですが、みんな見分けがついてそれぞれ名前をつけていました。

カメが好きすぎて、雨あがりの日は外に連れ出して一緒に水たまりで遊んだり、家では一緒にお風呂に入ったこともあります。

カメは洗面器に水を入れてつかり、私はお風呂につかり、お互いにご機嫌な時間を過ごすことができました。

 

そんな私の行きつけのペットショップ(今思うと熱帯魚屋さんですね)がありました。

そのお店は自宅から歩いてすぐの所にあり、小さな薄暗い店内には沢山の水槽があります。

コポコポと酸素を送る音が聞こえるなか、そこには図鑑でしか見たことのない魚やエビ、派手な色の海外のカエルなどがいて、なんとも言えない魅力がありました。

当時にしては珍しかったのがピラニアの水槽です。ある日お店に入ると、ちょうど餌の金魚を水槽に入れていました。

金魚に群がるピラニアを見て、子どもながらに何とも言えない気持ちになりました。

残酷なその様子と、自然の仕組みを見せつけられた衝撃で言葉もでませんでしたが、、

川口浩探検隊の隊長はこれに指を噛まれたんだ…)

と感慨深くもありました。古くてすみません(笑)

 

 

 

 

そんなある日、いつもの日課でペットショップを覗きにいくと、、

【ウミガメ入荷】

の文字がありました。初めて見た衝撃の6文字。

言葉の意味がまだ呑み込めていません。

恐る恐る深めの入れ物を覗いてみると、中には確かに数匹のウミガメの子どもが泳いでいます。

平たい前足(手?)で泳ぐその姿は、間違いなく図鑑で見ていたウミガメの子どもです。

 

(ウミガメって飼っちゃいけないんだよ…)

子どもながらに図鑑で見て覚えた知識が脳裏をよぎります。

しかし生ウミガメを目にしている今、最高潮の好奇心にはかないません。

すぐにどうやったら家で飼えるかを考え始めました。

①とりあえずは漬物のタルで飼ってみて、、

②大きくなったらお風呂で飼えばいいか。。

よし、そうしよう!!全て解決。

昼間はお風呂場も使わないし!!

この辺は子どもの発想です。

 

値段を確認すると、2600円だったか、2800円だったか。

とにかく3000円しない位のお値打ち価格で限定販売です。

貯めていたお年玉で、なんとか手が届くお値段です。

ペットショップのおじさんにウミガメを買いたいと伝えて、気に入った個体を選びます。

いつものビニール袋(金魚をいれるやつ)より大きめな袋に入れられた、窮屈そうなウミガメを受け取って店を出ようとすると、ペットショップのおじさんに呼び止められました。

 

おじさん「このカメはウミガメだから、水は海の水にしないとダメだぞ。」

私「海の水って…どうするの?」

おじさん「家に食塩があるだろ。あれを水道の水に入れてよく混ぜる。舐めてみて水がしょっぱければ大丈夫だ。餌は魚ならなんでも食べるから。」

私「うん、わかった!やってみる。」

 

…今考えたらそんなワケないのですが、すごい時代でしたね。。

もちろんまだインターネットもないですし、当時の私には図鑑とペットショップのおじさんの話だけが情報の全てです。

 

少年だった私は目をキラキラと輝かせて帰路につきます。

途中の魚屋で名前も知らない魚の切り身を買い、家につくと廊下にあった使っていない漬物のタルに水を溜めました。

そこに漬物用の塩をいれてよくかき混ぜると、頃合を見計らって舐めてみました。

「しょっぱい!!…海の水ができた。」

こうして完成した新たな棲家にウミガメをドボンと入れると、嬉しそうに?タルの中を泳いでいます。

(よし、今度は餌をあげよう!)

魚屋で買った切り身をタルに入れてウミガメの鼻先にユラユラしてみますが、ウミガメは全く食べる気配がありません。

(お腹が空いてないのかな?)

…結局、ウミガメは何も食べることがありませんでした。

そしてその2日後、ウミガメはタルの中で亡くなってしまいます。

本当に…突然のお別れでした。

でも、そりゃそうですよね。。

食塩水の中じゃ海とは環境も違いすぎますし、、ウミガメにしてみたら餌どころじゃないよ。。

本当に可哀想なことをしました。…ごめんね。

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っていうか、、あの日なんであの小さなペットショップでウミガメが売られていたんでしょう?

いったいどこから仕入れてきたのよ??

っていうか本当にそんな事があったっけ???

 

…なんて話を煙にまきつつ、私の無知も含めてツッコミどころ満載のこの昔話。

あらためて思い出したら、胸が痛みつらくなります。。

…本日は、ちょっとだけ不思議な体験談でした。

 

おしまい。

最後までご覧いただき有難うございます。