皆さんこんにちは。
今日は知り合いのおじさん(今はおじいさん)と私の触れ合いを書いてみました。
おじさんとの出会いは、もう20年以上前の話になります。
当時私は20代。仕事場でとあるおじさん(40代)と知り合いました。
そのおじさんは身長175㎝でスラっとしていますが、普段は黙って無表情なことが多いので、初対面の人はちょっと怖がるかもしれません。
軽度の知的な障がいを持ったおじさんで、自閉症気味なところがありますが、慣れた人にはよくしゃべり笑顔もみせる優しいおじさんです。
こまかいトラブルもありながら、一緒に仕事をして、友人のライブに行ったり、温泉旅行にも行きました。
それから20年が過ぎた年末のある日、おじさんから連絡がありました。
「父が入院したので病院に来てもらえませんか?」
職場の先輩と私で病院に到着すると、病室にはおじさんと、たくさん管がつながれた彼のお父さんがいました。
お医者さんからの説明を一緒に聞いていると、、いくつかの持病が悪化しているが、一番は年齢による老衰であるとの事でした。
医師「延命の処置をしますか?」
と今後の方針の確認をされると、、
おじさん「…お願いします、お願いします!!」
と、おじさんは泣きじゃくりながらお医者さんに延命処置を頼んでいました。
長い付き合いの中で、はじめて見たおじさんの泣き顔でした。
おじさんには身寄りがいなかったため、職場の先輩・私・おじさんと三人で、年末から病院を行ったりきたり。
まさに師走にふさわしい、思い出深い年末でした。
そしてお正月に入るとすぐ、おじさんのお父さんは亡くなりました。
職場の先輩と私は、はじめての事でバタバタしながらでしたが、なんとか協力しておじさんのお父さんの葬儀を行いました。
そしておじさんは、生まれてはじめての一人暮らしになりました。
区の福祉関係者やヘルパーさんが連携して、おじさんの生活をサポートしてくださり、なんとか生活の目途が立ちました。
そして数日後、家に行ってみるとそこには目の下にクマをつくったおじさんがいました?
私「〇〇さん、夜は眠れてるの?」
おじさん「眠れないよ。不安で眠れない。。」
そう言って泣き始めました。
話を聞いてみると、もうどこにも家族は居ないしひとりぼっちだと。それを考えると、夜になると不安になって泣けてくるのだとか。
私「ひとりじゃないし、みんながいるから大丈夫ですよ」
と一般的な励ましをしてみても、簡単には収まりません。
夜になれば、またひとりぼっちの時間がやってきます…。
困ったな。。どうしようかな。。
🤖頭フル回転中…🤖
(…あ…あれを。…や…やるかな。。。)
重い腰を持ち上げると、おじさんにも話をして一旦家に帰ります。
職場の先輩にも事情を話して、20時頃おじさんの家を再訪問しました。
その手には寝袋をかかえて。。。
(だって夜がひとりでなければ寝れるんでしょう!!)
一人逆ギレ中です(笑)
そこから一週間、おじさんとの同居生活が始まります。
不思議なもので、誰かがいる…ただそれだけの事でおじさんは、その日から夜も眠れるようになりました
そしておじさんは徐々に元気を取り戻しはじめます。
数日後には、、
「きょうの夜は天丼をとろうかな!」
なんて陽気に声をかけてきて、はしゃいでいます。
…しかし私はおじさんと真逆のタイプの人間です。
ひとりじゃないと眠れない。。
つ、つらい。。げ、限界です。。
一度眠れるようになると癖がつくのか、それからのおじさんは以前のようによく眠れているようです。
めでたし、めでたし。
その後は週に一回だけ果物やおかず、お弁当を買っておじさんを訪問します。
いや、今はもうおじいさんですね(笑)
ヘルパーさんにも買い物を頼めるのですが、何故かごはんと納豆以外頼まれないそうで困っていますと。
変なところにこだわりの強いおじいさんですもんね。
勝手に買っていくと、けっこうなんでも食べます(笑)
ヘルパーさんは勝手に買い物できませんから、難しいところですよね。
いつもご迷惑をおかけします。m(__)m
さて、年の瀬が近づいてきました。
もう~い~くつ 寝~ると~♪ お正月~~♪♪
「今年の正月は、おじいさん何が食べたいかな~。」
…おしまい。
最後までご覧いただき、有難うございます。