皆さんこんにちは。
今日は気功とまったく関係ないお話しです。
子どもの頃に鮮烈に脳裏に焼き付いた、遊びの体験。
急に思い出した懐かしい風景ですが、走馬灯じゃありませんように(笑)
昭和のとある団地街で育った子ども達がいました。
小学校が終わると自宅にランドセルを置いて、すぐに友達の家に遊びに行きます。
友達の家の呼び鈴を鳴らしながら、、
私「A君、あ〜そ〜ぼう〜!」
なんてシンプルな、わかりやすい誘い方。
当時はみんなそうでしたよね?
直接、家まで友達を誘いに行きます。
まだポケベルも携帯電話もない時代です。
休みの日はほぼ引きこもり生活をしている、大人になった自分にも少し分けてあげたい積極性がありました。
放課後になると、同級生のA君とK君、そして私。
当時は毎日よく3人で遊んでいました。
学校や塾でも一緒にいたので当時は3バカと呼ばれ、そのあだ名を欲しいままにしていました。
そして同じ団地には、下級生の面倒をよく見てくれる、学年が2年上のMキチが住んでいて、時々一緒に遊んでもらいました。
ある日、いつもの公園で3バカ達が遊んでいると、公園にMキチが来るのが見えました。
どこか、いつもと雰囲気が違うような気がします。
何かを思いつめたような、決意を感じる面持ちです。
そして3バカの方へ来ると、突然の宣告を受けました。
Mキチ「今日から我々は、みんなで忍者隊を始める事になった!」
3バカ(!!?)
Mキチ「その忍者隊の名はアホ忍者隊とする!!」
その場にいた3バカ達…みんな状況が飲み込めずにポカンとしています。
…Mキチの説明だとこうです。
今日から4人はアホ忍者隊を結成する事になった。
我ら忍者隊になった者の守る掟は3つ。
ひとつ 誰にも正体を明かさないこと
ひとつ 仲間を大事にすること
ひとつ 夕焼けチャイムが鳴り終わるまでに家に帰ること
(???)
えっと…大人になった今思い出しても、説明の意味がわからない。。
アホ忍者隊って何??なんで自らアホを名乗るのよ。
なんでそんな事が始まるのかも謎なままだし。。
…しかしそう感じるのはたぶん、大人になって汚れてしまった心のせいなのです。
あの日の純真な心を持った3バカ達は違います。
きっとみんなこう思っていたはずなのです。。
(忍者隊、、な、なんてカッコいい響き。。)
その日から、3バカ達とMキチの忍者修行が始まります。
公園で拾った石を木の的に正確に投げる!
水たまりのなかにある石の上を跳んで渡る!!
木や遊具の影の上だけを踏んで駆け抜ける!!!
みんな腰には、駄菓子屋で買った100円の刀を携えています。
同じ遊びをしても、昨日までと何かが違って見える…。
全てが忍者としての修行であり、隠密活動なのです。
そして夕焼けチャイムが鳴ると、慌てて家に帰る。
なんて充実した忍者ライフ…。
そんな生活が一か月ほど続きました。
しばらく経った放課後。
いつも通りA君の家に行くと、その日は用があるので遊びに行けないとの事。
忍者の修行より大事な事ってあるの?
仕方ないのでK君の家に行くと、何かモゴモゴしながら今日は行けないと言う。
ねえ、みんなどうしたのよ??
こないだまで、あんなに目をキラキラ輝かせて一緒に修行してきたのに。
はっ!?まさか敵の忍者の術で、、心理操作をされているとか。。
仕方なく1人で公園に行くと、Mキチも来ていません。
広い公園に立ち尽くす忍者小僧。
そう、それは突然訪れました。
…この日を最後に、アホ忍者隊の活動は終焉を迎えたのです。
後日、忍者隊の活動を終わらせた犯人を知ります。
それは…ドラゴンクエストフィーバー!!!
子ども達はこぞってファミコンの前で、今度は勇者として冒険を始めていたのでした。
そして例にもれず、私も勇者としての人生を歩み始めます。
「ゲームは1日1時間まで」という高橋名人の提唱する、新たな掟を守りながら。。
鮮烈だったアホ忍者隊を上回る遊び、ドラゴンクエスト。
あまりに強烈で新鮮な体験。
それは今も脳裏に焼き付いているのか、大人になった今でもドラゴンクエストだけは続けることになったのでした。
おしまい。