「ハンドパワー」というキーワードを見て、このブログを見てくださった方は、もしかしたら同世代の方かもしれません。
当時、テレビによく出演されていたMr.マリックさん。超魔術という名前で、全国のお茶の間に色々なイリュージョンを届けてくれました。大人気のマジシャン??です。
大人になって思いかえすと、もしかしてタネのある手品の他にも、実際に超能力的な事もあったのかどうか?
…もう記憶は定かでありません。
名前もマジックではなくマリックです。
その「曖昧な部分」こそが、当時のお茶の間でテレビに釘付けだった子ども達を魅了し、好奇心を掻き立てたのかもしれません。
さて、話しは変わりますが、気功の修行が後半に入った頃のお話しです。
仕事の関係でお世話になっている福祉施設から、気功の講座をやってもらえませんかと依頼をいただきました。
様々な病気を持った方が通っている施設なのですが、定期的に外部の講師を招いて、健康や生活の支援、余暇の過ごし方等、各種の講座をやっているとの事。
まだまだ修行中の身ですので、先生に相談してみたところ、
「人に教える事で、あなたも成長する所があると思うから、是非やってみたらいいですよ。」
とお言葉をいただきました。
正直なところ、自分の仕事もありますし教える自信もなかったのですが、先生からはいつも、
「何か選択する時は、大変な方を選べば間違いない。」
という話しを聞いていましたので、この時は講師を引き受けてやってみる事にしました。
慣れないながらも資料を作成して、先生には教える側の立場の要点を教えていただき、講座の準備をしました。
そして講座の当日…。
施設に着くと、ざっと10名位の方が座っていました。気功ってどんな物なのか、興味津々で始まるのを待っています。
挨拶と自己紹介を済まして、資料を元に不安ながらゆっくりと話しだしました。
「気というのは、誰でも持っているエネルギーで、体の中にあるパワーを手に集中してエネルギーが出て…」
「練功を続けると、手から気が出るのが見えたり、相手の体を動かしたりすることも…」
なんか…怪しい。。
話せば話すほど怪しくなる、、。
そう考え始めると、もう止まりません。焦って話せば話すほど慌ててしまいます。
気功を言語化して説明する事の難しさを、初めて感じた日でした。
結局、みんなで馬歩站椿から練功をして汗を流し、講座は無事に終わりました。
講座後にお茶を飲みながら、みんなで談笑していると、色々質問もいただきました。
後から職員さんに聞いた話しでは評判は上々で、可能なら定期的にやってもらいたいですがと。
「と、とりあえず、、よ…良かった。。」
これがきっかけで、空勁気功の講座を毎月やらせていただく事になりました。徐々に講座を開催する施設が増えていき、現在の活動にいたります。
気功の講座をしていると、「気」という目に見えない物(見える人もいますが、全員ではないです)を扱うためか、地味な場面が多いです。
Mr.マリックさんのように、派手なデモンストレーションはありません。
とはいえ、空勁気功にもデモンストレーション的な事が全くない訳ではないです。
先生はよく、爪楊枝を使って手のツボに気を集注して、相手の手を動かす遊びをしてくれました。
手が重く、痺れたようになり、自分の意思でのコントロールが効きづらくなります。
でも、Mr.マリックさんに比べると、やっぱり地味です(笑)
初めての講座以降、多少は勉強もしましたので、科学的な説明や中医学的な解釈も、少し話せるようになりました。
でも、最近は講座のなかで自分からそういった説明をする事は減ってきました。言語化する必要を、あまり感じなくなったという方が正しいでしょうか。
実際に、病気や悩み、ストレス等を抱えていて体調が良くない方は、一緒に練功したり外気功を行うことで、何かしら反応があります。
一番多いのは、練功したその日はよく眠れるそうです。
いつもより深くグッスリ眠れる事が多いようです。
人間は、睡眠時に自分の身体の悪いところを自分で治療しますので、眠くなる事自体が、気功の効果を理解するのに一番効率の良い方法なのかなと思うようになりました。
…でも、どこかでハンドパワーを使ってみたい気持ちが無くはないです。。子どもの時のワクワクが忘れられません。
手品の師匠でも探そうかな…。どこかに良い先生がいましたら、教えてください(笑)
…本日はここまで。
最後までご覧いただきまして有難うございます!